パッケージエアコンって何?ルームエアコンとの違いやメンテナンス頻度をご紹介!

皆さん、こんにちは。長野県諏訪市を拠点に、地域密着型で給排水設備工事や空調設備工事を手掛けている株式会社胡桃工房です。


ホテルやペンション、旅館などの宿泊施設では、受付やロビー、客室、宴会場、厨房など、場所によって空調を選び分ける必要があります。そこでおすすめの業務用エアコンが「パッケージエアコン」です。1つの室外機を操作するだけで、複数の室内機を稼働できるので、広い空間や複数の個室を一気に温度調節したいときに便利です。


今回は、ホテルやペンション、旅館など、宿泊施設向けにパッケージエアコンの仕組みと選び方について解説していきます。




■パッケージエアコンとは?ルームエアコンとの違いも解説!



パッケージエアコンとは、業務用エアコンの一種で、1つの室外機から複数の室内機を同時に稼働できる仕組みのものです。パッケージには「ひとまとまり」という意味があり、室外機から室内機へ給電が一括していることから、パッケージエアコンと呼ばれるようになりました。パッケージエアコンは、1台の室外機に対して、同じ型・同じ能力の室内機を複数台取り付けることができ、電源のオンオフや温度調節は1台の室外機を操作するだけで完了します。

室外機と室内機が1対1で繋がれているルームエアコンに比べ、広い部屋・複数の部屋を同時に冷暖房したいときに便利です。


デメリットは、全ての室内機が稼働してしまうため、各部屋の温度調節ができないことです。それを可能にしたのがマルチエアコンですが、導入コストが高くなりがちなので、パッケージエアコンでは不十分な場合に設置を検討するといいでしょう。




■冷房能力の違い



パッケージエアコンの冷房能力の違いは、馬力で表されます。馬力とは、エアコンのパワーを示す単位です。家庭用エアコンの冷房能力はおよそ3馬力(28畳程度)ですが、業務用のパッケージエアコンは、1.5〜10馬力まで対応できます。これは電源の種類による違いで、家庭用のものは単相電源、3馬力以上のものは三相電源が使われているからです。


能力アップのために単相から三相へ切り替える場合は、電力契約の変更と電源の切り替え工事が必要な場合があります。


パッケージエアコンは、元々の電力量が家庭用より大きいため、エアコンへの過剰な負荷を抑えて効率よく空調を行き渡らせることができます。室内機の形状にもさまざまなものがあり、天井カセット型やビルトイン型、ダクト型、壁掛け型、床置き型などから選べます。



■パッケージエアコンの耐用年数と寿命



パッケージエアコンに記載されている耐用年数とエアコン自体の寿命は、イコールではありません。

耐用年数は、法律で定められた固定資産として使用できる見積もり期間のことをいいます。経済的な面で使用できる期間を定めているだけなので、耐用年数内に壊れることもありますし、耐用年数が過ぎても使える場合もあります。


耐用年数は、24時間エアコンを稼働させている場合や、温度・湿度が激しい環境で使用する場合、有毒ガスやオイルミストなど危険な環境で使用する場合など、設置環境が厳しい場合は、短く設定されます。一方寿命とは、物理的に使用できなくなるまでの期間です。通常6〜10年と言われていますが、こちらも使用している環境や使い方によって変わります。


寿命を伸ばす方法は、定期的なメンテナンスとクリーニングを欠かさないことです。多くの方がエアコンの調子が悪くなってからメンテナンスをされますが、定期的に行っている場合と比べると、寿命は倍くらい違います。6〜10年の寿命が15〜20年使っているという例もあるほどです。予防保全を行うことで消費電力を抑える効果も期待できます。




■パッケージエアコン選びのポイント



パッケージエアコンは、部屋の広さや用途(業種)によって、最適な能力・形状のものを選ぶ必要があります。考慮するべき要素は多く、専門知識を必要とするものです。

設置してから利きが悪いといったことにならないよう、ここでは、基本となる3つのポイントをお伝えします。


・エアコンの能力

パッケージエアコンは、種類によって能力(馬力)に差があります。設置する場所の面積は同じでも、部屋の形や機材、使用人数などによって、能力を変えなければいけません。


例えば飲食店と物販店の場合、同じ面積でも飲食店の方が熱源を多く使うために、高い馬力のエアコンが必要になります。反対に冷蔵や冷凍の商品を多く扱うような売り場では、温度が下がりやすいので、小さい馬力のもので十分です。


およそ5馬力あれば、飲食店なら11〜18坪、事務所なら24〜36坪に対応できます。


・エアコンの形状

パッケージエアコンには、天井カセット型、天井吊型、壁掛型、床置型、ビルトイン型など、さまざまな形状があります。設置する場所や用途、内装に合わせたものを選びます。


最も多く使われている「天井カセット型4方向」は、吹出口が4方向にあるので、温度のムラが生じにくいです。天井と一体化して、どんな内装にも馴染みやすいことから、ホテルや旅館でも人気があります。他にも、美容室などでは、お客様が長時間同じ場所に座るため、風当たりを考慮したエアコンが求められます。


部屋の間取りでいえば、長い廊下には天吊型や床置型、正方形の部屋には天井カセット型などが考えられるでしょう。こうしたエアコンの形状は、主に天井に埋め込むタイプと、外に露出するタイプに分けられます。


・設置する場所と台数

エアコンの能力と形状を把握したら、設置する場所と台数を決めます。そこで重要となるのが部屋の間取りです。部屋の間取りを考えずに取り付けてしまうと、能力と形状は合っているのに、エアコンの利きが悪いといったことになりかねません。


部屋の間取りには、細長いものやL字型のもの、正方形のものなどがあります。その中のどの場所にどんな形状のエアコンを設置するかは、専門の業者でないと判断ができないことがほとんどです。能力の大きなものを1台設置するよりも、その半分の能力で2台設置した方が効率のいい場合もあります。




■まとめ


業務用のパッケージエアコンについて、家庭用との違いから耐用年数と寿命、選び方のポイントまでお伝えしました。空調能力が高く、室外機一つで効率よく内部の温度調節ができるパッケージエアコンは、ホテルや旅館、ペンションなどでも重宝されています。エアコンの取り付けはやり直しが効かないため、信頼できる業者に依頼することが大切です。社員やご自身で選定された場合も、必ず業者に見てもらうことをおすすめします。


しかしどんな業者でもいいわけではありません。確かな技術と提案力のある良い業者に任せれば、快適な空調環境が得られ、エアコン自体も長持ちさせることができます。




■パッケージエアコンのご相談は胡桃工房へ



私たち胡桃工房は、長野県諏訪市を中心に、地域密着型を大切にしながらパッケージエアコンをはじめとした空調設備工事を行っています。

ご依頼の際は、専属の担当者をつけ、お打ち合わせから納品まですべての工程に対応するので、何度も同じことを説明したり、認識のズレが生まれたりすることはありません。見えないところまで手を抜かない意識で、品質には絶対的な自信をもっています。


パッケージエアコンの設置は、安い買い物ではありません。設置後の快適な環境が約束される必要があります。お客様に最大限満足していただけるよう、プロの目から見ても最高の施工をお約束します。

業務用エアコン、パッケージエアコンの設置は、ぜひ株式会社 胡桃工房へご相談ください。


施工事例はこちらからご確認ください。

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