皆さん、こんにちは。長野県諏訪市を拠点に、給排水設備工事や空調設備工事を手掛けている株式会社胡桃工房です。
昨今は電気料金が高騰し、ホテルやペンションといった宿泊施設においても、節電がますます重要になってきています。節電の方法はいろいろ考えられますが、特に効果的なのが業務用空調の買い替えです。
最新のエアコンは、昔のエアコンに比べて省エネ性能がアップしており、昔のエアコンから交換すると電気代を大きく節約することができます。ここでは、最新のエアコンの性能や買い替え時期の目安、お得に設置できる補助金制度の活用について解説します。
■15年前・10年前・最新のエアコンの電気代比較
最新エアコンの省エネ性能が昔のエアコンに比べてアップしていることは、多くの方が何となくご存じかと思います。では、昔のエアコンから最新のエアコンに買い替えると、具体的にどのくらい電気代を節約できるのでしょうか?
まず、15年前のモデルと比較すると、6畳用の場合は年間3,000円ほど電気代を節約できます。20畳用の場合は、年間3万円程度の節約が可能です。
また、10年前のモデルと比較すると、6畳用の場合は年間電気代を800円ほど節約できます。20畳用であれば、年間電気代を1.5万円ほど節約することが可能です。
もちろん、実際の数字はメーカーやモデルによって細かく異なりますが、最新型への買い替えによって大幅な電気代節約が見込めるのは間違いありません。15年前よりも古いエアコンを使っているなら、買い替えによる節電効果はさらに大きくなります。
それに加え、10年以上使用しているエアコンは劣化によって機能が低下し、空調効率が悪くなっています。つまり、実際の電気代の差は、基本的なスペックの差よりもさらに開いているのです。最近の電気料金高騰も考慮すると、古いエアコンを今なお使い続けている施設では、早い段階で最新モデルに買い替えるのが望ましいでしょう。
特に宿泊施設では数多くのエアコンを設置しているため、電気代高騰の影響も省エネの影響も非常に大きくなります。施設内のエアコンがいつ設置されたものなのかを把握しておき、時期を見て最新型に入れ替えるのがおすすめです。
■エアコンの寿命はどのくらい? 買い替え時期はいつ?
エアコンの買い替えを考える際、省エネ性能と並んで重要なポイントになるのが寿命(耐用年数)です。宿泊施設で突然エアコンが故障すると、お客様に大きな迷惑をかけてしまいます。そうなる前にエアコンを買い替えるのが基本ですが、エアコンは何年くらい持つものなのでしょうか?
1つの目安となるのは、エアコンの「標準使用期間」です。標準使用期間とは、標準的な条件下で製品を使用した場合に問題なく使える期間のことで、各メーカーが定めています。エアコンの場合は、ほとんどのメーカーが標準使用期間を10年に設定しています。そのため、一般的なエアコンの寿命は10年間と考えていいでしょう。
ただ、実際にはもう少し長く使われているケースが目立ちます。内閣府の消費動向調査(2022年12月実施)によると、2人以上の世帯におけるルームエアコンの平均使用年数は、13.7年でした。買い替えの理由は「故障」が最も多く、67.9%となっています。つまり、7割近い人は故障してから買い替えているのです。
そのため、エアコンの寿命は13年~14年程度と考えてもいいのですが、お客様に快適に過ごしていただく必要がある宿泊施設では、エアコンが故障する状況自体をできる限り避けなければなりません。したがって、10年を過ぎたあたりからエアコンの買い替えを検討し、故障する前に買い替えるべきだといえます。
また、もう1つの目安になるのが、エアコンの部品の最低保有期間です。どのメーカーもエアコンの修理用部品のストックを持っていますが、その保有期間はメーカーごとに決められています(期間は製品の製造終了からカウント)。たとえば、Panasonicの場合は10年間です。
つまり、最低保有期間を過ぎてしまうと、エアコンが故障しても修理できず、買い替えなければならない可能性が高くなります。同じ買い替えであれば、故障してから事後対応として行うのではなく、故障する前に行うのがベストです。こういった事情や省エネ性能の点を考慮すると、やはり設置から10年程度で買い替えを検討するのが望ましいでしょう。
そしてもちろん、エアコンに何らかのトラブルが発生した時は故障の前兆なので、寿命が近いと考えて買い替える必要があります。たとえば、冷暖房の効きが悪くなった、運転中に異音や異臭がする、エアコン本体から水が漏れている、リモコンが操作できない、エアコンをつけただけでブレーカーが落ちるといったトラブルは、いずれも故障・寿命のサインです。早めに専門業者に点検を依頼してください。
■補助金を使ってお得に最新エアコンの設置を!
エアコンを買い替える際、無視できないのが費用の問題です。特に宿泊施設は、多数のエアコンを設置しているという事情から、買い替え時にまとまった費用がかかります。そのため、買い替えの必要性を理解していても、費用の問題で見送ってしまうこともあるでしょう。
そのような時におすすめなのが、国や自治体の補助金制度を活用する方法です。最近は省エネや環境保護などの観点から、多くの補助金制度が用意されており、一定以上の性能を持つエアコンを設置する場合に補助金が交付されます。この制度を利用すれば、費用負担を抑えつつ最新のエアコンを導入できるのです。
弊社が拠点を置く長野県では、「中小企業エネルギーコスト削減助成金」という制度があります。これは長野県および長野県中小企業GX推進事務局が実施している事業で、原油・原材料価格の高騰等に直面する県内中小企業の省エネによるコスト削減を図り、収益構造の改善を支援することを目的にしています。
補助額は下限50万円~最大500万円で、長野県内に本社所在地を有する中小企業者等が対象です。もちろん、条件を満たしていれば宿泊施設も対象になります。補助率は、事業費150万円以下の場合は2/3以内、事業費150万円を超える部分は1/2以内です(太陽光発電設備は別)。
また、空調・換気設備は更新のみが対象で、新設は対象になりません。つまり、既存のエアコンを買い替える場合にのみ補助金を受け取ることができます。業務用エアコンと一般用エアコンの両方が対象になっており、設置するエアコンは省エネ基準達成率100%以上である必要があります。
その他、熱交換型の換気装置や、温風暖房機・ジェットヒーターなども対象です。照明設備や冷蔵・冷凍設備、エネルギー管理設備などの幅広い設備が対象になっているので、この機会に買い替えや新設を検討するといいでしょう。
受付期間は、令和5年5月26日(金)〜 令和5年6月16日(金)です。予算額の上限に達し次第、事前予告なしで受付終了になるので、利用したい場合は早めに問い合わせてみましょう。補助金制度に詳しい地元の施工会社に問い合わせ、工事を依頼するのが最も確実です。まずはお気軽に相談してみてください。
■エアコン設置・メンテナンスは胡桃工房にお任せください!
弊社では、業務用エアコン・ルームエアコン・換気設備・暖房設備工事など、さまざまな空調・換気設備工事に対応しております。一般住宅や商業施設・公共施設・宿泊施設など、設置場所に合わせた最適な製品をご提案することが可能です。
豊富な経験と高い技術力を活かした施工により、どのような施設の工事でもスピーディーに対応いたします。補助金制度にも詳しく、ご予算の範囲内で最大限にご要望を反映させた工事を行います。エアコンの設置・交換・メンテナンスなどをご検討の際は、弊社までお気軽にご相談ください。
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